特捜戦隊デカレンジャー 20th ファイヤーボール・ブースター ザ・周年作品の同窓会

 『特捜戦隊デカレンジャー 20th ファイヤーボール・ブースター』が期間限定上映ということで観てきました。少し前にも語りましたが、『特捜戦隊デカレンジャー』といえばオレが夢中になったスーパー戦隊です。

 10周年の時もすごく楽しかったですし、今回も楽しみにしていました。20周年作品ということになりますね。その後もデカレンジャーは何作か作られてましたがそれらは観ていなかったので観るのは久々に。

 というわけで特捜戦隊デカレンジャー 20th ファイヤーボール・ブースター感想です。ネタバレ防止のため畳んでおきます。

 

 

 最初はセンちゃんとウメコの食事風景からスタート。浅草でした。そこから爆発事件が起こり、本編へとつながっていきます。

 バンを除いたメンバーが犯人と思われる宇宙人・ラエンジョと交戦後に現れたのはデカレッドならぬプレミアデカレッド!プレミアデカレッドの様子がおかしいと思ったら変身していたのはバンではなくその後輩江戸川塁でした。バンがどこか落ち着いていたりジェネレーションギャップを感じていたりするなどちょっと切ない光景も。バンより少しか同じ世代なのでいろいろ考えさせられた。

 そして江戸川+塁ということで江戸川乱歩ルイボスティーだろうなと思ってしまったのはだいぶデカレンに慣らされているなあと思いましたが、江戸川姓はどこかの小さくなった名探偵を思い出さざるを得ない(笑)。

 

 デカベースに集まるメンバー。ボスが元気でスワンさんもいるのが嬉しい。古川登志夫さんによるいつものナレーション「ジャスミンエスパーである」が聴けるかと思ったらバンが塁に説明したせいで中断されていた(笑)。一方でセンちゃんの逆立ちはそのままふさぐことはなく「これはセンのシンキングポーズである」が聴けました。天丼は回避されてよかった。

 バンとウメコが宇宙人特区を、ホージージャスミンが宇宙へ、そしてセンちゃんとテツが捜査に向かったのは…高知県!?なんとテツ役の吉田友一さんが現在は高知市役所で働かれているということである種のプロモーション的な側面もあるのかな。ちなみにスーパー戦隊47都道府県で高知が対応するのもデカレンジャー

 

 ここからはテレビシリーズよろしく各キャラの個性を活かしての捜査開始。こうして見ると変わらないのが本当によかった。このキャラ立ちのよさがデカレンジャーを好きになったところの一つですからね。あと、高知は牧野植物園が登場したけど牧野といえば『轟轟戦隊ボウケンジャー』の牧野先生を思い出さざるを得ない。世間的には最近作の朝ドラ『らんまん』でしょうけど(笑)。

 なんと爆発事件は宇宙麻薬を育てて地球をメチャクチャにするための陰謀という恐ろしい真相が発覚。どうしてもメトロン星人を思い出す。また、ラエンジョも利用されており、被害者と思われたマープルが真犯人という。

 

 クライマックスではプレミアデカレッドに変身したバンが苦戦するところにホージーが発破をかけるシーンが。これに奮起したバンが自分はやはり現役、猪突猛進とばかりに戦うのが熱かった。現実世界では年を重ねたらそうはいかないんでしょうけど、やはりバンのように立ち向かうスピリットだけは忘れないようにしたいものです。あと、ホージーがボスから借りたディーソード・ベガで敵の光弾を斬り裂いてバンを助けるシーンではホージーが剣を扱うのってどこか燃えました。あれ?本編でもホージーが借りるシーンあったっけ?見返しておきます…。

 そして10周年の時のようにディーソード・ベガを使ったデカレッドが圧倒するのは爽快感すごい!ですが地面にめり込んでしまった時地面ごと引っこ抜くのは笑いました。ティアキンの岩ハンマーかよ!スクラビルドでも身につけたのか!?

 主題歌はやはり燃えます!20年経っても色あせない名曲。

 

 最後は犯人をジャッジメントして撃破し、宇宙麻薬の種子も根絶に成功してめでたしめでたし。と、いつもの終わり方でした。

 

 さて、お話の骨子は事件、謎解き、戦闘、解決といった本編の流れを踏襲しており、キャラクターの個性はきちんと生かされていてお約束のネタも登場といった本編の面白さをなぞる形で今風のネタも出てくるというそれこそ「同窓会」という言葉がピッタリの一本でした。とても楽しかったです。あと、塁はずっと「犯人とつながりあるのか!?」と疑っていてごめんなさい。

 そして序盤でウメコが地球署の新人が根付かない事に関してブラック職場なのではと心配するシーンがありました。これはメタ的には地球署に新メンバーが入ってもゲストキャラだから長く居させるわけにはいかないというメタ的な事情があるはずなので安心してほしいですね。

 それにデカレンジャーにはブラックはいないから職場環境はブラックではないはず、とうまいことを言ってみる(笑)。